景観色彩講習会(佐賀市役所・カラーセミナー)
2018年、10月に佐賀市役所にて景観色彩講習会(カラーセミナー実務者コース)を行いました。
私は福岡在住ですが、お隣の佐賀市役所にて景観審議委員という、町並みや風景に関わるお仕事をしています。
その一環で、景観色彩の講習会を、緑化や土木、建築、道路保全などを行っている部署の方を対象に行ないました。
昨年から引き続き、今年で3回目で延べ100名近くの方がカラーセミナー実務者コースを受講されました。
普段何気なく見ている街の景色も、沢山の方の努力の上に成り立っているのを改めて実感できました。
佐賀市にはみどりあふれるまちづくり条例があり、「みどりと水が調和した佐賀の風景を、市民・事業者・行政が協働して子どもたちの世代へつなげていこう」というテーマのもとまちづくりに取り組んでいます。
https://www.city.saga.lg.jp/main/2991.html
実りの秋のこの時期は佐賀平野に黄金色の稲穂がみのり、広くて青い澄んだ空がとてもキレイです。
そんな美しい自然と景観に合う建物をカラーコーディネートするにはどういった色がふさわしいのか、どのように色を導くのかというお話を前半に、後半はカラーチップを使った実習を行い、計約2時間の講習会でした。
私は福岡市以外にもいくつかの自治体で市営住宅や公共の建物のカラーコンサルティングをしているので、今までの事例や考え方なども含め佐賀市に合う色を考えてもらう配色のレッスンもいたしました。

色のものさしマンセル値と連動している塗料の見本「日塗工」の使い方の説明。
講習会で使用する色見本帳は実際一番現場で使われることが多い日塗工のポケット版と切って使えるワイド版を使用します。ポケット版はひとり1冊ずつ準備します。

グループに分かれて、佐賀市の「まちゾーン」で推奨されている基準値に当てはまる色で、尚且つ周辺環境にも配慮した建物のの色を選んでもらい、カラーコーディネートした選んだ色をPC上で落とし込み意見交換をいたしました。
基準値には納まる色でも、グループでの考え方や見せ方が変わると異なる色の建物になるのが興味深いです。終了時間ぎりぎりまで意見がまとまらず苦戦されているグループもあり、納得してもらう色を選ぶのって難しいなぁと思いました。

いつもお世話になっている華道の先生には植栽や花壇の色についての講義をお願いしました。
月に一度、2年近く生け花を習っています。
季節の花の色は無条件に癒されます。
佐賀市では、「佐賀市みどりあふれるまちづくり条例」のもと行政や市民のみなさんで様々な取り組みをしています。佐賀市景観審議委員として、相応しい保存樹の検討会にも参加しています。
ゆっくりと時間がある、癒されたい方は大木・銘木を散策しながらご覧いただきたいです。
カラーコーディネータ、カラーコンサルティング以外に実務経験をいかしたカラーセミナーを企画・提案しています。自治体だけでなく色とかかわりのある企業や個人のスキルアップのためのカラーセミナーを福岡で開催しています。
ご興味ある方はカラーセミナーについてのページをご覧ください。